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淳、光と闇
第36章 省吾の我儘
「省吾様…」

「なんじゃ?」

さゆりが微笑みながら

「うちの結花とゆりは…
今まで何があっても二人…
力を合わせて生きてきました。
どんな困難にも二人は決してくじけなかった。
それは…省吾様にいつかは会える。
そんな想いがいつの間にか
二人を強くしていった。
必死で生きていった二人は
贅沢は敵と院長夫婦が
何が欲しいといくら言っても…
頑として答えませんでしたし
自分達の欲しいものは
辛抱して…苦労して…
そして手に入れてきた。
他の子がおしゃれをしているのを
羨ましそうに見ていた二人。
それでも…二人は…
贅沢は敵とずっと我慢してきたのです。

省吾様…
あの二人は今省吾様が
こんなに素敵な…そして心の籠った…
素晴らしいお土産を見て
心の中で
「頑張って良かった…
諦めないで良かった…」

そう思っているはずです。
照れくさいんですよ。
二人とも…
親からの…初めてのプレゼント…
どう、表現していいか分からないんです。
省吾様、これからもあの二人は…
今回の様な態度を取ると思いますが
決して本気で怒っている訳ではないのです。
それを…お察しくださいませ…」

さゆりは優しく省吾に告げた。

「そうかのぅ…」

省吾は泣きながらそう答えた。

その頃…

結花とゆりは人目をはばからずに

詰所の中で泣き崩れていた。

「お父さん!お父さん…
ありがとう…私達…嬉しい!!」

美紀が二人に…

「まったく…素直じゃないな…
ほら、早く親父に会って
礼を言って来い!!」

そう言って結花とゆりを詰所から

叩き出した。
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