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淳、光と闇
第38章 ゆりの願い、母の祈り
「ゆり、ゆり!!」
すぐに救急車が到着してゆりは
救急車に乗せられた。
結花と省吾、由美が同乗した。
「すぐに**病院へ…」
「しかし、受け入れ先の
都合も…」
「ごちゃごちゃ言わない!!
早く向かえ!!」
結花が怒鳴って救急車が
結花達の病院へ向かった。
途中、救急隊員が
「患者は妊婦…
女性…23歳…
事故の為…」
それを聞いていた結花が
「マイクをよこせ!!」
と隊員からマイクを引ったくり
「緊急です!!
ゆりが、ゆりが車に跳ねられて
意識不明!!
ショックで破水が始まっています。
羊水には血液が…
お願い…早く!!急いで!!」
悲痛な結花の叫びが無線で
救急救命に届いた。
救急救命では健が勤務時間
後2時間と言う所まで来ていた。
「今日の救急救命は5人…
全員助かった…
良かった…尊い命が…」
そう思ってコーヒーを飲んでいた。
そこへ結花の悲痛な叫び声が
救急救命の詰め所に響いた。
「な、何ぃぃぃ!!」
健が立ち上がってマイクに噛り付いた。