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淳、光と闇
第38章 ゆりの願い、母の祈り

「あんたが?癌とは違うが?」

「私は…麻酔で成功を収めました。
麻酔が本家本元です。」

「あ、恩師の…ロバート…」

与太郎がロバートの元へ走りよる。

「与太郎…逞しくなりましたね?
しかし、今は感情に浸っている
暇はありません。
すぐに手術を…
子供を…必ず…助けなさい…」

「はい…」

ロバートはゆりの手術台の

脇に立ってじっと計器を見ている。

そして繊細に、微妙に麻酔の

量を調節していった。

「す、すごい…」

舞が驚くほどロバートの麻酔の

技術は素晴らしいものがあった。

「必ず…助けてやるぞ…」

与太郎が皆の前で始めて見せる

真剣な目…


「咲!!検査結果が遅れてるぞ!!
淳、何をしている。」

健が怒鳴る。

二人は懸命に手を動かすが涙で

前が見えていない。

「馬鹿野郎!!
泣いている暇があるなら…
手を動かせ!!」

「カラン…」

メスが健の手に渡らずに床に落ちた。

淳が呆然としている。

「嘘…天才看護師の淳がミスを…」

「何やってる!!
患者を殺す気か!!」

健が怒鳴る。

「う、うぅぅ…」

「淳!!」

淳の手が止まった。

「うぅぅ…ゆり…」

「出来ないなら…下がれ!!
美紀!!代われ!!」

「その必要は…ないですよ。」

術着を着てさゆりが手術室に入ってきた。

さゆりは淳をじっと睨み

「バシン!!」

と両方の頬を張り倒した。
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