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淳、光と闇
第38章 ゆりの願い、母の祈り
「婦長!!
一人の心臓が…動きません!!」

良子が駆け寄ると一人の子が

心停止している。

「まずい…微弱ショック!!」

ピクンと子供が仰け反って

心臓が動き出した。

「心臓マッサージ、早く!!」

懸命に心臓をマッサージする良子。

「頑張れ…今助けてやるからな。」

懸命にマッサージして30分…

「動いた!!」

鼓動が…小さな鼓動が動き出した。

「やったぁ!!」

万歳をする良子。


「よし…うまくいった!!」

健太が緑とがっちり握手する。

咲は一人で全ての検査を受け持ち

10台の機器を読み取っていた。

「私が…検査を…機器を…」

それは限界をはるかに超えた技。

「よし…咲…完了!!」

健の声が聞こえたような…

咲はその場に倒れて気を失った。

横では与太郎が立ったまま

気を失っている。

指は麻酔機器に掛かったまま…
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