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淳、光と闇
第40章 結花とゆり、お泊まり
「全く…じじ馬鹿…」
「そうそう…
お父さんお土産…
由美さんもね。」
「私にも頂けるのですか?」
「はい、お父さんには
マフラーと手袋。
由美さんにはこれ…
これはね、私達と淳から…」
それは美しい柄のワンピース。
「これを…私に??」
由美の目から涙が零れ落ちた。
「嬉しい…」
「由美さんはいつもスーツでしょ?
たまにはおしゃれしないと…」
笑う二人の笑顔が眩しかった。
「有難う…大切にするわね。」
「早速着てみてはどうじゃな?」
「旦那様…恥ずかしいですよ。」
恥らう由美は美しかった。
「お父さん…あのね…」
ゆりが切り出した。
「何じゃな?」
「あの…ゆり…
お父さんに、お願いがあります。」
「言ってみい…」
「あの…ゆりは…
お見合いしたいと思います。」
「なに?見合いとな?」
「はい…
ゆりは連れ添いが欲しい…」
「どうしてじゃ?
子供の為か?」
「はい…」
それを聞いた省吾と由美は
「ゆり…」