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淳、光と闇
第41章 由紀と医療ミス
「それは…」

「患者が医療ミスをとがめる馬鹿が
何処にいる??
さぁ、腕を出せ?」

「や、やめて…」

「怖いか?」

「し、しぬぅ…」

「今、味わっている恐怖は…
さっきお前にレイプされた
看護師が味わった恐怖だ…
どうだ?怖いか?」

じりじりとにじり寄る健。

「た、助けてくれ…」

「助けてやっても良いが…
きちんとさっきの看護師に
謝罪して…責任を取れ!!」

「わ、分った…」

「きちんと自首するんだぞ?」

「す、する…
だから…助けてくれ…」

「看護師に…慰謝料を払えよ?」

「は、払うから…」

「よし、仕方ないから
見逃してやる。
それと…見逃す条件として…
今晩の看護師の点滴間違いは…
忘れろ…分ったか?」

「は、はい…」

「よし…良い子だ。
ではお休み…
約束を破れば…
お前は…犯罪者だ。
脅迫と婦女暴行…
分った?」

「はいぃ…」


健は詰め所に戻ってきた。

「お疲れ様…で、どうだった?」

美紀が優しく健を労う。

「あぁ…震えて…
今晩の事、忘れるって…
それと由紀には謝罪して
慰謝料を払うそうだ…」

健は由紀に

「あのな…
看護師は看護が専門分野だ。
しかし、時として患者の
生死を分ける判断もする事がある。
救急救命がその良い例だが…
それを忘れてボーっとしていると
今日みたいな悲しい事故も起こる。
医師と看護師は…
常にスタンバイして
いなければいけないんだ。
それを…忘れるな…」

優しい健の表情が由紀を癒していった。
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