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淳、光と闇
第42章 雄二との再会.
二人の間には門がある。
「雄二、さぁ、行け!!」
正志が雄二の背中を押した。
門が開いて…
雄二と淳は抱き合って再会を喜んだ。
淳は雄二の胸に飛び込んで泣いた。
「雄二!!」
「淳!!お待たせ…」
「こら!遅いぞ!!
雄二、お帰り…」
にっこりと笑い二人はその場でキスをした。
「若いな…」
正志が二人を見て笑う。
門を出て雄二は正志に深々と礼をする。
「お世話になりました…」
「雄二、今度来る時は…
遊びで来い。」
「はい!!」
二人は手を繋いで仲良く去っていく。
「淳ちゃん、良かったのぅ…」
見送る省吾は泣いていた。
「旦那様ったら…
そんなに泣くのでしたらどうして
雄二君の年季を伸ばしたのです?」
「ははは…
年寄の意地悪じゃっよ。」
「それを淳ちゃんが知ったら
旦那様はさぞ恨まれるでしょうね?」
「由美君、淳ちゃんには内緒だぞ?」
「はいはい…」
省吾が年季を伸ばした理由は別にあった。
淳はそれを知らない…
省吾は雄二に新居を与えて
二人の門出を祝った。