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淳、光と闇
第7章 小さな命 武への愛
「すぐにオペの準備!!
集中治療の準備を急げ!!」

医師の指示が飛んだ。

勤務中の看護師は真剣な表情で

武の治療に当たる。

「淳を呼びなさい!!」

さゆりが結花に指示を出す。

結花は寮に走り出し途中から

「淳ちゃん、淳ちゃん!!
武君が…武君が…」

そう叫んでいる。

「はっ!!」

淳はその声にすぐに反応して結花に

「武が!!どうしたのです??」

「説明は後!!早く武君の元へ!!」

「た、武!!」

淳は部屋を飛び出して病室へ向かう。

「武!!負けないで!!
負けては…駄目!!」

淳はこの日が永遠に

来ない事を祈っていた。

「武!!武!!」


病室にたどり着いた淳。

見ると手術室から帰ってきた

武が沢山の機器に

繋がれてこん睡状態だった。

「武!!武!!」

取り乱す淳をさゆりは

「何を取り乱して
いるのです!!
淳、早く白衣に
着替えなさい!!」

きつい表情で言う。

「24時間体制で
武の付き添いと
看護をしなさい。
分りましたか?」

「はい!!」

淳は眠る武の手を握って祈った。

「神様…武を…武を…
お救い下さい…
武が助かるなら…
私の命…捧げます…」

その時…

「駄目だよ…
俺の命なんかと
引き換えにしては…」

小さな声で武が言う。

「武!!」

うっすらと目を明けて

武がにっと笑った。
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