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職業別短編ストーリー
第7章 主婦 ゆりの場合
男は言われた所を物色して財布を見つけ

「これさえ貰えば用はない…」

そう言ってゆりを縛ったまま部屋を出て行った。

「怖い…」

ゆりはそう思いながら男を見ている。

部屋にはゆりだけが残った。

「こ、怖かった…」

ゆりはやっと一息ついた。


しかし、身動きの取れないゆり…

「困ったわ…」

何とかやってみるものの縛ったロープは

解けなかった。


「ピンポーン!!」

チャイムが鳴る。

「誰かしら?
助かるかも?」

「はぃい、入って…」

ゆりは知り合いが来たことを期待して

声をかける。

ドアが開いて入ってきたのは

いつも出入りしている車のディーラーだった。

名前は浩二。

浩二は家の中を見てゆりの姿を見つけると

「奥さん!!どうしたのです?」

とゆりに走り寄ってきた。

「あ、浩二さん!!
良かった…
助けて…」

ゆりは浩二に助けを求めた。

「どうしたのです?」

「泥棒が入って…
お財布を取られたの。
私は縛られて…
お願い、助けて!!」

ゆりは浩二を見た。
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