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奪ってあげます。
第1章 逃げた鳥


「あの…よかったらどうぞ」


私は鞄から冷えたお茶のペットボトルを渡した



「いえ、そこまでは…」

「ダメですよしっかり水分とってください!」


遠慮する男の人にペットボトルを無理矢理、手に握らせた


「じゃあ私、学校があるので気をつけてくださいね!」


「あ、」


男の人が発した声を聞かないまま学校へと駆け出した




「……見槻 澄」




男の足元には学生手帳が落ちていた



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