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渇いた人妻たち
第7章 偶然の快楽
 「憧れていた時と、実際に話してみた後とでは違っていてがっかりしなかった?」
 「私が空想していた通りで益々好きになりそうよ」
 「いくらでも好いてくれて良いよ」
 「私如きが好きになっても良いの?」
 「良いよ、もう会館に着くけど、駐車場で待っているよ」
 「いいわ、五分と掛からないから」
 「では行ってらっしゃい」
 梨花は車から降り、その会館の玄関へ小走りで入り、二~三分後に再びその玄関から出てきて車に乗り込んだ。
 「早かったね、見てきたの?」
 「受付で記帳を済ませて会場に入ると、入口の近くに友達の作品が有ったの、それだけを見て直ぐに引き返してきたの」
 「じゃあこれからの時間は僕にくれる?」
 「良いわ、少し怖いような気がするけど」
 「ありがとう、では来る途中にあったホテルまで引き返すよ」
 「お任せします、その代わり誰にも言わないでね」
 「お互いに家庭が有る事だし、言ったら大変な事になるので絶対に言わないよ」
 「駅長さんはあんな所へはよく行くの?」
 「時々は行くよ」
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