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第2章 　身の上話

　「じゃあこれからはどうなるか判らないと言う事なの？」
　「そんなつもりじゃ・・・でも私と喫茶なんかで居ると目立つわよ、征男さんはそれでもいいの？」
　「浩美は何時も素敵な着物姿だから人目を引くんだよな、ブスならいざ知らず浩美のような可愛い女性だと鼻高々で居られるから僕は構わないよ」
　「私も征男さんとゆっくりしたい気持ちは有るんだけど、一度行くと後はブレーキが効かなくて突っ走りそうで怖いの、だから今迷ってるの」
　「今ここで返事しなくてもいいよ、ゆっくり考えてからで・・・」
　「はい、暫らく考えさせてくれますか？」
　「いいよ急がなくても」
　「すみません折角誘っていただいたのに、でも誤解しないでね・・・嬉しいのよ」
　「ありがとう、でも迷惑だったら気にしなくていいんだよ、今の話は無かったことで」
　「迷惑だなんて決して無いわ、さっきも言ったように本当は凄く嬉しいのよ」