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渇いた人妻たち
第8章 快楽の共有 「最終章」
 「じゃあその時に・・・」
 明美との顔を見ながらの電話のやり取りが終わり、暫らくすると征男の携帯にメールが入ってきた。
[嬉しいお話です、明美さんからオッケーをもらいましたので貴方のご都合の良い日をお知らせ下さい・・・梨花より]
 征男は二週間くらいの勤務の日を入れ[この日が仕事なので、二人のアンネの心配が無い日を選んでください][今から相談に行ってきます][来週の水曜日に決めました、当日は三人分のお弁当をこしらえて行きます] それぞれが初めての体験ができる当日、理絵は明美の車に同乗して、明美が前回征男と落ち合った時に止めた場所にその車を乗り捨て、征男の車に乗換えて二人の女性は後部シートに座ったが、間もなく起こるであろう痴態を銘々が予期して身体を火照らせ、眼は潤み言葉は無く、征男もこの場はこれで良いと考え無言で運転しその時の車内には、小さく絞られたラジオの音楽のみが流れていた。
 以前に梨花と入ったホテルへ行こうと幹線道路からその方向へ車が手折った時、明美はわざとらしく口を開いた。
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