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渇いた人妻たち
第8章 快楽の共有 「最終章」
 「えっ、まさか梨花さんカラオケをラブホテルでするの?」
 「私も場所までは聞いてなかったの」
 「あんな所へ入っているのを近所の人にでも見つかると大変よ、何もしなくても」
 明美の演技が真に迫っているので、征男はルームミラーに写る彼女と眼を合わせて、それもわざとらしく言った。
 「明美さん、そんなに心配しなくてもカラオケ用の部屋が有るから大丈夫だよ」
 「そうね女が二人で、男は一人なので何もできないよね?」
 「その通りだよ、でもそちらが大勢なので僕の方が襲われる懸念が有るね」
 「襲ったりはしないよね梨花さん」
 「そんなに男に餓えてないから安心して」
 征男の車が車庫に入り二人は降り立ったがお互いにけん制し合い、先に立って部屋へ向かおうとはせず、征男が先導して部屋へ上がった。部屋に入るなり、梨花は打ち合わせどおりのセリフを口にした。
 「ここは密室なので明美さん脱がない?」
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