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渇いた人妻たち
第4章 無意味な約束
 征男がカラオケの日から二日目に勤務していると、浩美の家のお婆さんがにこにこしながら入って来た。
 「あの夜は随分賑やかだったのね」
 「その節はどうも、お婆さんも加われば良かったのに」
 「私は寝るのが早いので出た事は無いけどあくる日に部屋が荒れていたので分かったわ」
 「楽しかったよ何時もあんなのかなあ」
 「違うよあの日は駅長さんが来ると言って浩美ちゃんなんかは朝から、嬉しそうに弾んでいたのよ」
 「そうだったの」
 「浩美ちゃんは、よほど駅長さんの事が好きみたいよ」
 「それが本当なら嬉しいけど、そんな事無いんじゃない?」
 「いいえあの子は絶対に惚れているわ、自信有るわ」
 「僕も好きだから良いじゃない」
 「それに昨日明美さんに会ったけど、彼女も駅長さんの事が気に入ったのか私に色々と聞いたわよ」
 「へえーどんな事を?」
 「貴方の歳だとか、彼女は居るのだろうかとか、奥様の歳は幾つ位かなあとか」
 「それでどう答えたの」
 「私は何も知らないよと言ったの」
 「そう、直接僕に聞けば良いのにね」
 「駅長さんは何時でも、服装もスッキリとしているので誰にでも惚れられて当然だわ、明美さんも惚れたのかしら?」
 「そうだと嬉しいね」
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