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渇いた人妻たち
第4章 無意味な約束
 「本当だよ何もしないよ」
 「・・・・」
 「信用できないのだったら、部屋に入ってから紐で僕の両手を縛っておけば良いじゃない  の」
 「本当に何もしないと約束できるの?」
 「ああできるよ、ついでに両足も縛ってくれて構わないよ」
 「本当に?」
 「信用しろよ」
 「じゃあ征男さんを信用して指きりげんまんして下さい」
 二人はお互いの小指を絡ませて、子供時代によく使った指きりの約束をしていた。
 約束の月曜日、征男は時間通りにその駐車場に入ったのだが、浩美の車が見当たらず[遅れたのかな]と思いつつ、前回隠すように駐車した所へ回り込み、目指す車を見つけてその右側へ征男の車を横付けした、浩美は嬉しそうに会釈をしながら助手席のロックされているドアに手をかけたが征男はそのロックを解除せず、ウインドを下げて「後ろに乗りなさい」と指示をした。
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