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渇いた人妻たち
第5章 専務夫人
 右手は彼女の素肌を優しく摩りながらその感触に酔っていた征男だったが、彼女の言葉の真偽を確かめるため、彼女と組んでいる左手をゆっくりと胸の所まで上げて、その手を胸元の合わせ目にから大胆に差し入れ、豊かな彼女の左の乳房をむんずと摘まんでいた。
 「本当なのだ、これは僕のために?」
 「そう、貴方に触って貰いたいからよ」
 「しゃぶりつきたいけど、ここでは出来なくて苦しいよ、息子はその気になっているのに」
 「そうね、それはさっきから分かっていたわ駅長さんのアレは素晴らしいのね?」
 「それは明美さんが素敵だからなのだよ」
 「ありがとう、でも駅長さんは冷たい人ね」
 「どうして?」
 「だって前回言葉では言わなかったけど、行動で訴えていたのに誘ってくれなかったじゃない」
 「お誘いすれば来てくれていたの?」
 「そうよ、その時は喜んで何処へでも付いていっていたわ」
 「僕だって、貴女に一目惚れしたけど、初対面だったので随分我慢したのだよ」
 「私は貴方を一目見て好きになり、この人になら全てを許しても良いと思えるまでに一時間もかからなかったのよ」
 「男としてこんなに嬉しい言葉聞くのは初めてだよ」
 「こんな私に少しでも興味が有るのだったら誘ってみて」
 「そりゃあこの身体には興味大有りだから下半身がこんなになっているのだよ、お誘いする時には電話すればいいの?」
 「それは駄目よ。主人は電話の着発信の履歴をよく見るからバレる恐れが有るわ、駅長さんの勤務が終わった日は何時も九時過ぎに帰っているでしょう?その時家に寄ってくれると誰も居ないわ」
 「ではそうするよ、でも僕の帰りの時間をよく知っているんだね」
 「それは何時も部屋の中から見ているのよ、知らなかったでしょう?」
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