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渇いた人妻たち
第5章 専務夫人
 「全く気が付かなくて悪かったね」
 「私が勝手にしている事だから謝って貰わなくても良いのよ、でもこれからは家の前を通る時には南側の窓を覗いてくれたら嬉しいわ、貴方の車がある翌日のその時間には何時もそこのガラス越しに見送っているのよ」
 「そうだったの、これからは気を付けて必ず見ることにするよ」
 明美との話が一段落した時に曲が終り二人は手を握り合ったままで席に戻り、向かい合って冷えたビールグラスを合わせて、咽喉の渇きを潤していた。
 明美は踊りの最中、始めて出合った時から惹かれている征男の柔らかな両手で、自分の性感帯である脇の下を優しく撫でられ、片方の手で乳房を直にモミモミをされ、その乳首は痛いほどに立ち、異常に興奮して、秘部からは大量の愛液が流れ出しショーツを濡らして、軽いエクスタシーを感じ、その眼は焦点の定まらない虚ろになっていた。
 征男は明美と踊っていた時に、浩美の姿を眼で追ったがその時部屋には居なかった、明美がトイレへ立つのと入れ替わりに入って来た浩美を見てギョッとした。
 先程までタンクトップを着ていた浩美だったが、明美の浴衣姿に刺激されたのか、それとも私の方が似合うだろうと言う競争心が湧いたのか、浴衣姿になつて、言い訳がましく現れたのである。
 「何年も袖を通してないので、偶には着ないとね、・・・・・駅長さん踊って下さる?」
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