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渇いた人妻たち
第6章 初めての経験
 翌日征男は、明美に告げてある駅前に約束の時間に着いていた。
 その駅は明美の自宅から少し離れた、征男の勤務する駅から二駅隔てており、近くに大型量販店が有るので、征男は頭の中で明美の車をそこの駐車場へ置こうと考えていた。
 征男は明美の車が見当たらず、広場の片隅で五分程待っていた、やがて彼女の車が横付けして来たので、後ろに付いてくるように手で示し先導して、予定していた駐車スペースへ向かい、奥まった所で停めて置くよう指示した。
 明美は自分の車を降り、征男の車に乗り込むまでの間はずっと俯いていたので、嬉しいのかどうかはその時の表情では征男には読み取る事が出来なかった。
 「おはよう、よく来てくれたね」
 「こんな事始めてなのでドキドキするわ」
 「明美さんは持てそうだけど、こんな経験は無かったの?」
 「全く無くて男性との経験自体が、若い時に一度だけで主人とのが二度目なのよ」
 「そうなんだ、意外な気がするよ」
 「だからこんな不倫は初めての事なの」
 「今なら戻れるけど後悔しない?」
 「絶対にしないわ」
 「明美さんはセンスが良いね、今日のワンピースは良く似合っているよ、まるでモデルさんのようで素敵だよ」
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