この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
−紅の雫−
第1章 −勝利の影で−
「……ウィル…とおっしゃいましたね?…今は此処の…騎士団。…国を守るのが…使命です。例えそれが…意に反していたとしても……」


アレンの言いたい事を理解したのか
ウィルは手を握り締めた。


「わかっています。…けれど…僕は…………」


何かを言おうとして
固く口元を結んだ。

ジャラ…
と鎖とは違う音がして


「…今は貴方の見張りを託されています。」


そう言いながら
アレンの手首の鎖の錠を外した。


(…!!!??)


自由になった手が
ブランと下に落ちる。

痛みで痺れた身体は
まだ思った様には動かなかった。


「……何を…考えているのですか?…今私がもし…自由に動けたとしたら…」


ウィルは手を床について
アレンに顔を近付けた。


「…動ける筈がありません。これだけの暴行を受けて…動ける筈がないでしょう?それ位分かります。」


まともに開かない瞼でも
ウィルの顔が確認できた。


淡いブルーの瞳。
グレーがかった茶色の髪が無造作に整えてある。

色白の肌は
本当に騎士団かと
疑う程透き通っていた。


(なんとなく…ナイルに似てますね。)


アレンがそう思った時
タイミング良くウィルが話す。


「…ナイルさんに…似てると良く言われてました。」


そう言ってウィルは
恥ずかしそうに微笑んだ。
/8ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ