この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
続「辿り着く 先には」
第3章 『支配』
言葉が無くても、常に聖の魔王の力は絶対な気がした絢音。絢音も強く抱き締めて、心からの想いを伝えた。風が吹いてきていた、二人の心を揺さぶるものだった。日は西に傾いて行く。

「私も愛されたい、そして貴方を信じて愛したいの聖。だから、離さないでこの手を・・・ずぅうと、握りしめていて。帰っても心を離さないように。」
「ああ、絢音はもう僕の奴隷なんだから。」
その、言葉に今は安心を覚えている自分が居るのが不思議だった。最初はあれほど嫌だったのに。それが調教であり、支配なのだと身をもって知った。

「寒くなる前に、帰ろう。此処は山に囲まれてるから、この時期でも夜は冷える。買い物をして帰る?それとも、大変なら食べて帰ってもええよ。」するりと、腕を絡めて猫のように見上げるポーズをしたのを見て笑う聖。
「大丈夫よ、約束してたもの作るわ。食材とお酒を買いましょう。」それにちょっと呆れ顔で答えた。
「まだ、飲むんや?さっき、昼にも飲んだばっかりなのになぁ。」
「あら、お酒は神様よ。お友達がそう言ってて、納得って思ったわ。神様にはいつも、お祈りをするでしょう。それと一緒よ。」
「言いように言ってるようにしか、聞こえへんな。まぁ、休みやからそう言うことにしといてやるしかないなぁ。」車の扉を開けられる。女性扱いに慣れているというよりも、年のせいもあるのだろうかと思っていた。

聖とは八つも、違う。昔のと言うまでに言えばそれは、聖がまた顔を曇らせるだろうが女性に大して大事にすることを教えられている世代であるのかもとも思った。自分の両親も女は護るべき存在だという、頭がある。聖はそこに差し掛かっている年代だった。

前の夫も今も、年が下でそんな事よりもまずは自分と言う考えの方が多い年代だ。だからこそ、そんな付き合いばかりをしてきたのでこの安心感的な護られている感覚は今までにないものだった。

自分の姉御肌的な性格もそれに、拍車を掛けていたのも確かだったが・・・車はゆっくりと発進し、二人は会話をしながらも買い出しに向かうのだった。

/63ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ