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続「辿り着く 先には」
第3章 『支配』
「何もかもを僕に預けて、言葉だけを聞いて。精神を明け渡して、感覚を鋭くしぃ。絢音は全ての世界の上へ行ける。最初にそう、話したやろ。覚えてるはずや。」首輪を掴まれていて、声は出せなかった。だが、初めての抱かれた時を思い起こしていた。究極の快楽の上を見ることが出来ると。欲しかった物が全て、聖の中にある。この気持ちも答えもずっと、生きてきて求めてきたものだった。

人を愛しても裏切られた、人を信じても離れていかれた。こんなにも人間を想っていたのに!誰すらも自分の愛に応えては消えた。心も身体も、魂までをも懸けたいとそう願ったのに、想いに応えきれる者は居なかった。

強い聖の絶対的な言葉が、心と魂をえぐる。もう、離れる事など出来なかった。身体と魂が叫んでいた。静かにだが、激しく誰よりも聖を望んだ。孤独と悲しみがそうさせた。もう何もかもがいらなかった、世界の痛みも苦しみも、今だけは忘れられる。それが、魔王の絶対支配と完全空間。

「愛してると叫べ、絢音。僕の支配下の元に、目を見ろ。全ての哀しみを貰ってやろう、そしてお前の魂は一体化する。絢音は僕の奴隷だよ。」上を向かされ、見上げた先にはいつもの笑みがあって意識を手放さないように息を何とか吸った。口から離れた固い猛りが目の端に入る。もう、全てが魔王を欲しがった。

「ご主人様、どうか、どうか、それを下さい!」押さえられていた頭。女を堕ちて行くのを見るのが本当にぞくぞくとした快楽だった。
「何て言うんや、絢音。」両手はいつの間にか手錠が嵌められていた。身体を動かすと、かしゃりと音がする。息が荒い突如、抜かれた口が固いものを欲しがりもう絢音は今は人ではなかった。

「愛しています、ご主人様。忠誠と服従の証を頂けたら、私の魂は貴方様の物です。」
「よう言えた、褒美をやろう。いい子にはなぁ。」

口を開けたが、ぐっと腕を持ち上げられ半立ちにさせられ壁に手を付かされた。考える間はいつも与えられなかった。あんなにも、普段ゆっくりとした所作をする聖とは今は別人だった。乱暴に腰を掴まれ、奥底にある男の全てを打ち付ける魔王。普段の姿では無いからこそ、絢音は打ち震えた。
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