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続「辿り着く 先には」
第4章 『別離』
昼前に家を出て駅の場所で、下ろしてくれた。流石にすぐには離れることが出来ず車を降りてからも黙ってしまいそうになるのを堪え、笑顔を作った。

「夏まで頑張り、二ヶ月なんてきっとすぐや。」
「そうね、お陰さまでやることは沢山あるし。製作も励むわ。いいお客様が沢山つけば、また聖に逢いに来れるわ。」それに微笑んだ聖。
「絢音の作品が何百万でもなって売れたら、僕は仕事を辞められるしね。」さすがにそれに笑った二人。
「そうね、イタリアに一緒に行くと約束もしたし。励むわ、沢山の人を幸せにしたいし。」
「絢音なら出来る、いい作品だよ。」
「ありがとう。また、来るわ。」

抱き締められる肌の温かさに涙が出そうになって、堪え抱き締め返した。するりとその腕が下に下がり腰を引き寄せられ、唇は触れた。それに慌てて身を離そうとする。人に見られたら聖の立場が悪くなると思ったからだった。
「気にせんでいい、此処は仕事の人しかいいへんから。」
「でも、その仕事の人に見られる方が悪くない?」
「休日はみんなどっかに行ってるやろ。それにもし見られても気にせんよ、僕は。さて、時間や。楽しかったか?」それに頷く絢音
「色々なことが分かって良かったわ、それに琵琶湖は綺麗だったし。沢山、ありがとう。」
お互いに抱き締めあい、どちらともなく唇は触れた。優しさと切なさの混じる物だった。振り返り振り返り、エスカレーターをのぼる絢音。見えなくなるまで手を振って、見えなくなった所では深呼吸をした。

携帯を取り出しては、すぐに電話をしてしまう。少しずつ離れる距離が悲しい。その電話を受けとる聖の方が笑ってしまった。

「まだ、三分もたってへんよ、絢音の寂しがり。そんなに、寂しがらんでも居なくなったりせぇへんから。心配しなくてええ。」それに、笑ってしまう。
「心配とかじゃなくて、お礼をきちんと言ってたかなって。
「さっき、ありがとうって・・・」
「それは、泊まらせてくれたくれたことへのお礼で、肉体的な事に対してのお礼ではないから。」
「面白いこと言うなぁ、なら肉体的な事に関しての感想は?」
「それは・・・此処で言うことじゃないもの。人に聞こえるわ。」
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