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龍、人生の絆
第9章 それぞれの過去

「構いません…」

「責任は持てませんよ?」

「結構です。」

龍は症状が落ち着いた佐知子を

自宅に連れていった。

「すぐに禁断症状が出る。」

佐知子をベッドに縛り付けた。

その先は地獄だった。

叫ぶ、わめく、暴れる…

「薬を…薬を頂戴!」

「薬を絶つんだ。頑張れ!」

「薬がないと
佐知子は死んじゃう。
薬をくれ~!!!!!!」

禁断症状に佐知子は暴れた。

龍はじっと見ている。

出来る事といえば

佐知子の手を握って

励ます事位しかなかった。

次の日から舌を噛み切らない様に

猿轡を噛ませ自分も耐えた。

佐知子の目の奥で

助けを求める叫び声を

ひたすら救おうと…
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