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龍、人生の絆
第9章 それぞれの過去
「結花、
本当に覚悟があるんだな?」

「はい…あります。」

「なら本当の事を言おうか?
秘書課になったら
俺に必ず抱かれるぞ?
それでも良いか?」

龍は嘘を付いた。

「えっ?本当?」

「本当だよ。
秘書課の連中は
皆、俺に抱かれている。
秘書とはそう言う物だ。
結花にはその覚悟はあるか?
あるなら今日抱きたい…」

「じゃぁ、優子さんも?」

「以前一度俺に抱かれたよ。
どうだ?
結花には今、
その覚悟はあるか?」

「そ、それは…」

「なんだ?
今日は俺に抱かれに
来たんじゃないのか?」

「… … …」

「結花よ。
俺の目には
結花は希望が叶うなら
死んでも良いと言う
風に見えるが違うか?」

「結花は…
自分の体が…憎い。」

「何故?」

「薬物で体を汚し、
その後遺症で心臓に
欠陥を持っている。

全て自分の責任なんだけど…
以前、会社に入った時に
外で知り合った
男性を好きになって…
告白したら…

「君の様に体に
問題がある人とは
付き合えないし
第一、経理なんて
仕事している女性には
魅力はない。
やっぱり秘書みたいな
格好の良い仕事でなきゃ。」

って、振られたの。
だから優子さんみたいに
秘書になれば
少しは彼氏も出来るかなって…

その原因全ては
結花の体にあるの…
だからこんな体
どうなっても良い…」
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