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龍、人生の絆
第3章 心に住む魔物
魔が差した…


そう表現せざるを得ない。

ルナは無意識のうちに

龍の財布から束になったお札を抜いていた。

「何してる?」

手に札束を持った瞬間、

龍の言葉がルナの背中から降ってきた。

そこには厳しい顔をした龍が立っていた。

声を聴いた瞬間、ルナは正気に戻り

今、自分がしている事が

どれだけ罪なのかを認識して青ざめた。

「ルナ、何してる?」

「こ、これは…違うの!」

ルナは財布を床に落とし

部屋の隅に蹲って顔を隠し泣き出した。

龍はゆっくりルナに近づき声をかけた。

「ルナ。」

「ごめんなさい!
ごめんなさい!!」

泣きじゃくるルナ。

「ルナ、お返事は?」

「は…い…」

かすかな小さな声で

震えながら答える。

ルナに少し厳しい口調で

「顔を上げなさい!」

少しずつ顔を上げて

龍の顔を見るルナの表情は

「困った、
どうしよう、
許して下さい。」

の表情が入り混じっていた。

「立って。」

「はい…」

立ち上がって龍の顔を見たルナは

「本当にごめんなさい。私…」

「まずはこっちへ来なさい」

手を強引に引かれ、言われるがままに

ソファーに腰を下ろすルナ。

隣に座った龍は無言で

タバコに火をつけた。
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