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龍、人生の絆
第8章 仲間
「一応って言ってもねぇ、
自主退職じゃ
あんまり変わらないって…」
笑いながら由美は言う。
「そりゃ白バイを
屋上からぶっ飛ばして
暴走族の車だけならいざ知らず
一般車やバイクを
20台も潰しちゃ…ね、
怪我人が出なかったのが
不思議なくらいよ。
あれで怪我人出ていたら
一発首よ首…」
「あんまり変わらんよ…」
笑いながら由美は言う。
ルナは呆気に取られていた。
「な、何?この人達…」
「それにしても社長、
ちゃんと恵子ちゃんに
説明しなきゃ…
恵子ちゃん、
すっかり泣きそうになってたし…」
優子が溜め息を付く。
「悪い癖だよねぇ。
私の時なんか
前職いきなり発表されて
その場で社長ぶっ飛ばしちゃった。」
由美は更に笑いながら言う。
「そんな訳でね。
恵子ちゃん、
自分の過去は一切
気にしなくて良いのよ。
皆、同じなんだから…
ここでは過去の事は一切拘らない。
拘るのは今の自分と
これからの自分だけ…」
優子はそう説明する。
「お茶にしようか?」
由美が誘って
優子とルナは着いていった。