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秘蜜〜蘭子の物語〜
第1章 秘蜜
クラスメイトの女子に体験したものはいるのだろうが。いたとしたならばどれほど気持ちがいいものか聞いてみたい。

蘭子はセックスがしたいとその時を待ち望んでいたのだが、己の殻に閉じこもりがちな蘭子に近づく男子生徒はおらず、恋人ができる兆しもなかった。

「彼氏が出来たらセックスできるのにな……」

蘭子はそう呟くと切なそうに胸に目を落とした。母親の遺伝なのか、オナニーのしすぎで女性ホルモンが活性化されたのか、蘭子の乳房は中学生とは思えないほど発達していた。

最近では制服の胸のあたりがキツくなり、体操服も下着が透けてしまいそうなほど張っている。このところ学校内外問わず胸に視線を感じるが、ただそれだけで誰かが触ってくるわけでもない。急に触られることが問題行為であると理解はしているが、性欲を持て余している蘭子にとって、触られなければそれは宝の持ち腐れだった。
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