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第1章 秘蜜

「今度また新しいおもちゃでも試してみようかな」

進学と同時に携帯電話を手に入れた蘭子はネット通販で欲しいものをいつでも買えるようになった。

ローター、バイブ、ローション。エッチな下着から好みのアダルトビデオまで、蘭子はお金を惜しまずそれらに注いでいた。

「隠す場所が難点だけど……」

年頃な娘の部屋には両親も入りはしなかったが、念のためではある。見つかりにくい場所にそれらは隠していた。

蘭子はちらりと時計を見る。

「やだ、バイトに遅刻しちゃう！」

ついオナニーに夢中になり過ぎたと蘭子は急いで新しいパンティに足を通す。週に四日のアルバイトは蘭子にとって大きな収入源だ。大人のおもちゃにもお金はかかるし、何よりももっと大事なことにそのお金は費やされている。遅刻で収入が減ることは蘭子にとって大打撃だ。