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秘蜜〜蘭子の物語〜
第1章 秘蜜
蘭子が買い求める男は大抵年上の、しかもかなり年上の男が多かった。

くたびれたスーツを着たようなちょっと疲れたような
男。それが蘭子にとって妙に現実的に感じられ、そんな冴えない男に犯されると考えるとゾクゾクした。

妻帯者は選ばない。後が怖い真似はしたくなかった。あくまで楽しくセックスがしたいのだ。

「あ、この人とかいいかも!」

四十代バツイチのサラリーマン。プロフ画像ではなかなか若く写っているが、こういうのは一番いい写真を使う。本当はもう少しくたびれてみえるはずだ。

「自称サドっ気がある男らしいタイプです、か。うんうん、やっぱりいい感じ!」

この男に犯されたい。直感でそう感じた蘭子はさっそく男に連絡をいれることにした。

『私は今大学生の女の子です。よかったらお話したいな、連絡待ってまーす』

可愛く絵文字を散りばめ男に送る。あとは返信を待つだけだ。
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