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秘蜜〜蘭子の物語〜
第1章 秘蜜
待ち合わせの場所に男はすでにいた。蘭子の思っていた通り、プロフ画像よりも冴えなくて少し老けた男。だがそれは蘭子にとって期待通りだった。
「トオルさん? お待たせしました。ユリでーす」
蘭子がシナを作ってみせると男は慌てたようにトオルですと挨拶をした。
ユリ、というのは蘭子が出会い系で使っている名前だった。始めは違和感のあった名前も何度か使っているうちにすっかり慣れてしまった。
「トオルさん、ユリの思ってた通りのカッコいい人でよかったー」
「いやいや、ただのおじさんだよ。ユリちゃん若いのにこんなおじさんに会いたいだなんて……」
「えー?だってトオルさんカッコいいですよ? それに年上の男の人って頼りになるし……」
蘭子はトオルの腕をとると、自分の腕を絡めた。胸を押し当てるようにしながら歩くとトオルは蘭子の谷間に目を落として唾を飲んだ。
「トオルさん? お待たせしました。ユリでーす」
蘭子がシナを作ってみせると男は慌てたようにトオルですと挨拶をした。
ユリ、というのは蘭子が出会い系で使っている名前だった。始めは違和感のあった名前も何度か使っているうちにすっかり慣れてしまった。
「トオルさん、ユリの思ってた通りのカッコいい人でよかったー」
「いやいや、ただのおじさんだよ。ユリちゃん若いのにこんなおじさんに会いたいだなんて……」
「えー?だってトオルさんカッコいいですよ? それに年上の男の人って頼りになるし……」
蘭子はトオルの腕をとると、自分の腕を絡めた。胸を押し当てるようにしながら歩くとトオルは蘭子の谷間に目を落として唾を飲んだ。