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第2章 あたしと美術教師と画学生。

バカっ、バカーーっ、!!

あたしは走ってた

頭きて、頭きて。

怒り過ぎて　体が熱い。

くそっ、　くそっ!!

なんで　涙が出て来るのよ！!

走って　走って　走った。


はぁ、　はぁ、　はぁ、、



古い一軒家の前。

はぁ、　はぁ、　はぁ、、。

呼吸を整える

はぁーーっ。　すぅーーっ。　はぁーー。


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗーー。
相変わらずカギの掛かっていない引戸。

「岩崎先生、いるーー？」

あたしは当たり前のように家に上がりこむ。

ギシッ　ギシッ　と廊下を、進み

アトリエへ。

「えっ!!　先生、どうしたの!?」
意外にも、そこに先生が居た。

膝を抱え　うずくまって、、

「せ、先生？」

微かに震えてた

「ねぇ、、　どうしちゃったの？　先生、、」


「も、、、　、って、、」

あたしは先生の傍に寄り、抱き抱える

先生は　　泣いていた。



「もぅ、、、きなぃって、」

「えっ？」


「言われたんだ、、」


「もう、、、　モデルは　出来ないって、、」

あっ、、、。


あたしは理解した。


あの女{ﾋﾄ}。


あたしはぎゅ～～っと、先生を抱きしめた。


そして、、


優しく　ゆっくり　離れた

「えっ？」

膝間付いた　岩崎先生は

救いを求めるような顔で　あたしを見た。

あの女の為に　泣き腫らした顔で


何さ。　　みっともないんだよ。

見たくないよ。


そんな姿。

　見たくなかったよ、、。