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止められなかった…
第22章 穏やかな時間…
シャワーを済ませ部屋に戻る。

峻くんは部屋着に着替え、ベットに横になりテレビを見ていた。

私はどうしようか迷いながら、取りあえず普段通りの作業をこなす。

顔の手入れを済ませ、髪を乾かそうとドライヤーに手を伸ばした時…

“待って!”

少しビックリして振り返ると、体を起こしドライヤーを取り上げ

“オレやってあげる~”

と私の髪を乾かし出す。

ベットに腰掛けて髪を乾かす峻くん。

黙って乾かしてもらう私。

男の人にしてもらうのは始めてだった…

ドライヤーの温かい風と同じように、私の心がポカポカするのを感じた。

気付くと峻くんは鼻歌を歌いながら手を動かしている。

…楽しいのかな…

心の中で呟きながら、私は目を閉じた。


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