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止められなかった…
第25章 寄り添う人…
『♪~』

“ん…”

遠い場所でアラーム音が聞こえる。

止めなきゃとは思うのだが、昨夜流し込んだお酒のせいか体が思うように動かない。

私は何を思ったのか、耳を塞ぎながら
『…止まれ止まれ止まれ止まれ』
と呪文のように呟く。

急にベットが揺れたかと重うと、峻くんが玄関へ向かい、私の携帯を手にして戻ってきた…

“…朝から何~?…止まれ止まれで止まるワケないじゃん(笑)”

言い切った後、大きなアクビをする。

床に座り、ビールの空き缶を灰皿変わりにしてタバコに火をつけた。


空き缶を手に持ち眺めながら

“…短時間でこんだけ飲んじゃったんだよな~…”

と、私に背を向けたまま呟く。


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