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止められなかった…
第12章 鋭い視線…
会社の駐車場へ着いた。

“…はぁ…”


俯いてため息を落とす…。


『コンコンッ』


窓を叩く音がして顔を上げると、外に雪さんが立っていた。


私はホッとして外に出て、雪さんと一緒に会社へ入って行く。


ロッカールームで着替えていると、雪さんが口を開いた。


“あ~ぁ…今日と明日は棚卸しだね~。問題なくスンナリ終わればいいなぁ~…”


…棚卸し?
…月末の棚卸しだ…


孝さんが出張で居ない今回は、雪さんと私…峻くんの3人で自分達の部門の棚卸しをしなければならない…。


私はとっさに
『マズい…』
と感じた…


孝さんが留守の場合、仕切るのは雪さんではなく…
峻くんだ………



嫌な予感がする…。



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