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第7章 7

『彼はあなたが思っているほど弱くない』
遼平の言葉の意味が繋がり、大きく頷く。

「そうね……確かにあの子は私が思っているよりずっと強く成長したのかも」
「ああ。少なくとも紫遠よりは強くて勇気がある。好きな男と愛し合えないような、あなたよりは」
「それは勇気ではなくて無謀というの」
「俺だって、紫遠を守りたい」

遼平の大きな手のひらが紫遠の頬に添えられる。
愛されたいという気持ち。愛したいという渇望。

「守るとか、守られるとか、そういうのじゃない……ただ、愛し合いたい」

添えられた手を握り、彼の視線を受け止めた。
二人の唇が近付き、重なる。
脳で鳴り響く警報音を掻き消したくて、彼の頭を抱き寄せる。

「ねぇっ……無茶苦茶にして欲しいの、お願い」

彼の耳に唇を押し付けて囁く。
下腹部が蕩けそうなほど疼いていた。