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女医の診察日誌
第10章 看護師長の涙
 勇次は、院長の木下理恵とデートした翌日の火曜日に、
お盆休みの筈の看護師長の吉田真由美に電話を入れた。

「はい真由美です、勇次さんどうしていたの?長い間連絡
をくれないから、心配していたのよ、診察にも来ないし、
元気にしていたの?」

「元気だったけど、このところ仕事が忙しくて、気には
していたけど、ごめんね」

「そうだったの、私を忘れたのかと思ったわ」

「真由美を忘れる筈が無いよ、明日休診日だろ?」

「そうよ、休診日だけど御免、月の物が始まったの、
来週は勇次さんのご都合はどうなの?」

「残念だな、では来週、亦電話するよ」

「私はできないけど、お口でなら、貴男を気持ち良く
してあげられるのだけど、どうする?」

「それでは僕の気が済まないので、また次にするよ」

「そう、ごめんね久しぶりに誘ってくれたのに」

「良いよ、今夜は夢の中で真由美を抱くことにするから」
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