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太陽の下で
第5章 十三夜
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彼女の左手は氷のように冷たくて、本当は手を握って暖めてあげたかったけど、それも怖いかもしれないと思って思いとどまった。
手を離すかどうかは彼女のタイミングを待つことにして、掴まれたままで話し始める。
「お家の方を呼びますか?」
「やめて!!」
ビックリするほどの大きな声だった。
「わかりました。ずっとここにいるわけにはいきませんから、どこか暖かくて安全なところに移りたいのですが、、、広野さんをそんな目に遭わせたのは男性でしょうか?」
小さく頷くのが見えた。
「そうですか、それは広野さんの知らない人間ですか?」
首を横に振っている。
なんてことだ、知ってる人間から…
こんなに弱っている人にあれこれ聞きたくないけど、親にも頼れないないならそう言うわけにもいかないよな。
場合によっては、病院や警察に連れていかないといけなくなる。
「広野さん、答えたくないようなことも聞きますけれど、大切なことなので許してくださいね。身体に怪我はありますか?」
僕の左手を離して、鼻水をすすりながら両腕を出した。
「少し触りますよ。」
そっと洋服をまくると、手首には何かで縛られていたのか帯状に赤くなっていて、ところどころ血が滲んでいた。
「痛かったですね。他には怪我はありますか?」
彼女が自分の身体をぎゅっと抱き締めるようにしたので、震えを止めるためか、何か思い出して辛いのだろうと思っていると、胸元の洋服に血が付いているのが見えた。
血のついた部分の洋服は、おそらく刃物で切り裂かれたのだろう。
手を離すかどうかは彼女のタイミングを待つことにして、掴まれたままで話し始める。
「お家の方を呼びますか?」
「やめて!!」
ビックリするほどの大きな声だった。
「わかりました。ずっとここにいるわけにはいきませんから、どこか暖かくて安全なところに移りたいのですが、、、広野さんをそんな目に遭わせたのは男性でしょうか?」
小さく頷くのが見えた。
「そうですか、それは広野さんの知らない人間ですか?」
首を横に振っている。
なんてことだ、知ってる人間から…
こんなに弱っている人にあれこれ聞きたくないけど、親にも頼れないないならそう言うわけにもいかないよな。
場合によっては、病院や警察に連れていかないといけなくなる。
「広野さん、答えたくないようなことも聞きますけれど、大切なことなので許してくださいね。身体に怪我はありますか?」
僕の左手を離して、鼻水をすすりながら両腕を出した。
「少し触りますよ。」
そっと洋服をまくると、手首には何かで縛られていたのか帯状に赤くなっていて、ところどころ血が滲んでいた。
「痛かったですね。他には怪我はありますか?」
彼女が自分の身体をぎゅっと抱き締めるようにしたので、震えを止めるためか、何か思い出して辛いのだろうと思っていると、胸元の洋服に血が付いているのが見えた。
血のついた部分の洋服は、おそらく刃物で切り裂かれたのだろう。
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