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太陽の下で
第5章 十三夜
こんなところで僕が胸元を確認するわけにはいかない。

病院での手当てが必要だ。

その前に、これも聞かなければ。

彼女に気づかれないように小さく息を吐き出して、意を決して聞いた。

彼女の前にいる大人は、今は僕だけなんだから。

「広野さん、モーニングアフターピルって知っていますか?もし、性的な暴行を受けているなら、それが望まない妊娠に繋がらないように薬を処方してもらえるんですけど。」

彼女がわぁっと声を上げて泣いたので、自分のデリカシーのなさを悔やんだ。

「病院に行くのも、僕にこんな話をするのも嫌でしょうけど、後で再び傷つくことのないように、今必要な行動があれば動くしかないんです。ピルは必要そうですか?」

すすり泣きながら小さく頷いたのが見えた。

「産婦人科医になった友人がいます。友人に連絡をして、女医さんを紹介してもらいますから、身体の傷も一緒に診てもらいましょう。それから…」

警察への連絡をどうするか聞こうとして、とてもそんな言葉がかけられる様子ではないと言葉を飲み込んだ。

これ以上の負担に心が耐えられないんじゃないかと思うほど、死んだような目をしていたから。
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