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太陽の下で
第6章 小望月
僕は今、自分のベッドで眠る広野さんを見つめている。

正確には、手を握られていて、動くに動けないでいる。

なんでそんなことになったのかと言うと…



あれから少しして、おばさんから詳しい説明があった。

手首の傷は消毒と薬と、包帯で手当てしてあること。

胸の傷は深くはなく、縫う必要がないので、綺麗に治るようにシートのようなものを貼ったこと。

ピルも処方して、妊娠の心配も大丈夫だろうと言うこと。

広野さんに暴行を加えたのは付き合っている彼で、何日か監禁されていたこと。

隙を見て逃げ、自宅に戻ったが、「お前が男にだらしないからだ」と親に殴られたこと。

家にも居られなくて外に出てきてしまったこと。

警察への通報については、とても嫌がっていること。


おばさんが親身になって事情を聞き出してくれて、本当にありがたかった。

家に居場所がなくて彼のところに泊まりに行って居たのに、その彼に暴行されたとなると、この後彼女をどうするのがいいかと言う話になった。

「うちに泊めてあげられたらいいんだけど、3人も息子がいる家じゃ気が休まらないものね」

「こんな夜中に診てもらえただけで十分です。あとは広野さんと2人で話してみます。」

「気持ち悪いかと思って、とりあえずうちのお風呂を使ってもらって、私ので悪いけど着替えさせちゃったわ。それでね、清太郎くん、少し気になることがあるの。」

「どうしましたか?」

「今回の傷とは別にね、もう治っているものなんだけど、手首に深く切った傷があるの。きっと自分で作った傷じゃないかしら。ゆかこちゃんには、今回のこと以外にも、すごく辛かったことがあったのかもしれないわ。」

「そうですか…色々とありがとうございました。本当に助かりました。」

丁寧にお礼を伝えて、広野さんと共に病院を後にした。
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