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太陽の下で
第6章 小望月
抱きしめると思った以上に身体が細く、簡単に壊れてしまいそうだった。

腕の中で泣き始めた彼女を再び座らせて、僕は時々寝付けない夜に飲んでいるハーブティーを淹れた。

「落ち着くので、どうぞ」

お茶を飲み始めた彼女を横目に考えた。

どうするのがいいのか、心に傷を負った人を、家族でも恋人でもないのに支えるのは簡単なことではない。

僕の生活も変わるだろう。

でも、どう行動するのが正解かなんてきっと誰も知らないんだ。

それなら…

「広野さん、僕の家でよければ、しばらくいてください。僕は女の人が苦手なので、あなたに手を出したりはしません。約束します。僕の行動で何か怖いことがあれば、遠慮なく言ってください。それから、黙っていなくなるのは禁止です。家に帰るにしても、どこか他のところに行くにしても、必ず一言伝えてからにしてくださいね。これは広野さんが僕に約束してください。」

「せんせい、迷惑かけてごめんなさい。」

「それはさっきも聞きました。もう謝らなくていいので、それを飲んだら休みますよ。目が覚めたら、1つずつゆっくり考えていきましょう。」

シーツやカバーを洗濯済みのものにかえて、彼女にベッドで眠るように伝えた。

僕がどこで眠るのかを気にするので、ソファーで眠るからと伝えると、それは申し訳ないから自分がソファーでと言い出す。

結局ベッドに横になってはくれたけど、少しすると嗚咽を我慢しているような声が聞こえてきた。
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