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薔薇色の鎖
第2章 飼われる
基本私の生活は、毎日短大の保育科に通って保育士になるための勉強をして、聡さんの部屋に帰る。
正直いってあまり保育士という職業は給料が高い仕事じゃないけれど、就職率が高い職業だし辛い事もあるけど誰かの役に立てる職業だと思っている。
聡さんは朝私よりはやい時間に会社に行き、たまに遅くなる事はあるけれど、たいてい7時くらいまでには帰宅してくる。
会社の場所は家から30分以内のところにあるらしく、あえて離れたところに住んだのはなぜ?と聞いたら、プライベートは会社の誰にも見られたくないからという聡さんらしい返答が返って来た。
帰宅したときに、最初にご飯をつくって待っていたときには少し驚かれた。
「すごく嬉しいよ、でも無理はしていない?」
そう言う彼に、私は言った。
「このまま自炊しないで不健康な生活してたら、聡さん成人病まっしぐらですよ?
それに、少しでも自炊したほうが節約になるし・・・生活費を出してもらっている私がそのくらいしなかったら、なんだから申し訳なくて・・・」
それを聞いた彼は、少し困った表情をして言った。
「そんなに僕をおじさん扱いしないでよ?
でも本当にありがとう。
家で誰かがご飯をつくって待っていてくれる事なんて人生でなかったから、嬉しくてね・・・」
そう言った彼が、とても悲しそうに見えた。
正直いってあまり保育士という職業は給料が高い仕事じゃないけれど、就職率が高い職業だし辛い事もあるけど誰かの役に立てる職業だと思っている。
聡さんは朝私よりはやい時間に会社に行き、たまに遅くなる事はあるけれど、たいてい7時くらいまでには帰宅してくる。
会社の場所は家から30分以内のところにあるらしく、あえて離れたところに住んだのはなぜ?と聞いたら、プライベートは会社の誰にも見られたくないからという聡さんらしい返答が返って来た。
帰宅したときに、最初にご飯をつくって待っていたときには少し驚かれた。
「すごく嬉しいよ、でも無理はしていない?」
そう言う彼に、私は言った。
「このまま自炊しないで不健康な生活してたら、聡さん成人病まっしぐらですよ?
それに、少しでも自炊したほうが節約になるし・・・生活費を出してもらっている私がそのくらいしなかったら、なんだから申し訳なくて・・・」
それを聞いた彼は、少し困った表情をして言った。
「そんなに僕をおじさん扱いしないでよ?
でも本当にありがとう。
家で誰かがご飯をつくって待っていてくれる事なんて人生でなかったから、嬉しくてね・・・」
そう言った彼が、とても悲しそうに見えた。