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薔薇色の鎖
第2章 飼われる
「玲奈・・・!」

そう呼びかけられて、身体がびくっと痙攣し目が覚める。

気がついたらベッドで、私は聡さんに抱きしめられていた。

「聡・・・さん・・・?」

見上げると、いつもの優しい子供みたいな聡さんが私を見つめながら涙を流していた。

「ごめん・・・玲奈・・・本当にごめん・・・
僕の事怖いよね・・・あんな怖い思いさせて・・・本当にごめん・・・」

その涙に濡れた瞳を見て、ああ昨日の事は夢じゃなかったんだと知る。

あんなに聡さんに恐怖を抱いていたはずなのに、今の彼には全く恐怖を感じなかった。

ただ強烈に腰が痛い・・・そして一番傷つけられた部分に痛みが走る・・・

「っ・・・」

思わず痛みに顔を歪めると、聡さんが更に私を強く抱きしめて言った。

「酔って理性をなくして・・・玲奈をレイプするなんて最低だって思った。
さんざん痛めつけて玲奈が意識をなくした時に、気がついてそしてなんてことをしてしまったと後悔した・・・
許されるなんて思っていない・・・もう怖くて一緒にいる事ができないって言われたってしょうがない事をした・・・」

私はそう言うのと裏腹に、きつく私を抱きしめる彼がとても愛しく思えた。

ああ、私もきっと普通じゃないのかな・・・そう思いながら抱きしめる彼の背中に手を回す。
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