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immorality ~哀戦士編~
第2章 元秘書の覚悟 ~反乱計画~
木元は瓶ビールを注文した。
...
安部のグラスに、ビールを注ぐ木元
「まあ研修中は、大田原常務との接点はないだろうから、安心していいだろ」
「そっ、そうか」
木元に注がれたビールに、口を付ける安部
すると木元は、手酌をしながらポツリと呟いた
「ただ、その先輩秘書の研修がすでに、調教という事もあるか...」
「んなっ!.....なんだとっ!!」
ビールを吹き出し、声を荒げる安部
「おいおい、落ち着けよ」
「すっすまん!ついっ...」
おしぼりで、テーブルを拭く安部
木元が呆れ顔で、話し始める
「これは、同志に聞いた話なんだが...」
「んっ!同志?」
「ああ、俺達の仲間だ!まあ、この話は後でするが...」
「んっ!仲間?」
木元の発した”同志”、”仲間”と言う言葉が、気になる安部
そんな安部を無視し、木元の話しが続く。

木元は酒が回ったようで、目が据わっていた
「人事異動の少し前、秘書課である試験が行われた」
「ある試験?」
「秘書達による、秘書室残留のための試験だ」
「そんな試験があったのか」
「ああ、それがとんでもない内容だった」
「一体どんな?」
「いいか!これから話す事は、他言無用だからな」
「おっおお...わかった」
安部に緊張が走る
そして木元の口から、秘書室残留試験の話しが始まった。

それは安部にとって、想像すらつかない、とんでもない内容だった。
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