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immorality ~哀戦士編~
第2章 元秘書の覚悟 ~反乱計画~
まんまと木元の口車に乗せられ、仲間に入ってしまった安部
二人は乾杯を交わし、再び、酒を酌み交わしていた。

話題は、牧野葉子の話となる。

木元の話に、聞き入る安部
「葉子ちゃんは、一次試験の段階で、帰ろうとしたそうだ」
「そうなのか」
「そりゃそうだろ。いきなりエロいビキニを着させられたら」
「そっ、そうだよな...」
あっさり納得する安部
「それでも我慢して、試験を受け続けた。なぜだか分かるか?」
「そりゃー、会社に残りたい。秘書室に残りたいって思いだろ」
「まあ、7人全員そうだな。ただ葉子ちゃんは、それだけではなかった」
「どういう事だ?」
「白川元専務に、何があっても会社に残れと、頼まれたからだ」
「えっ!白川専務に...」
「2年近く、白川専務の秘書として、仕えてきた葉子ちゃんは、それに従った」
「なぜ白川専務は、そんな事を?」
「白川元専務が言ったそうだ。必ず私は戻って来ると!だから会社に残れと...」
「そうなのか?」
「葉子ちゃんは、その言葉を信じて、セクハラ試験を受け続けた」
「.....」
安部の体には、鳥肌が立っていた
白川専務の復帰、それは安部に勇気を与えた。

三流大学出の安部は、出世できずにいた
そんな安部を、部長職に推してくれたのが、白川専務だった
仕事に厳しい人で、もっとも社内で、恐れられていた人物
人を見た目や、学歴で判断する事のない、仕事で評価をする人で
仕事が出来た安部は、白川専務によく声を掛けられていた
何度か、食事に誘われた事もある
結婚式にも、自ら出席すると言い出し、仲人まで引受けてくれた
安部にとって恩人であり、最も尊敬する人物が、白川専務なのだ。

その白川元専務の言葉を信じ、恥辱に耐えた牧野葉子
安部は、その牧野葉子の覚悟に、感銘したのだった。
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