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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第4章 蝕む身体 独りよがりの発情
カチャッ…
おそるおそるドアを開き自宅に入ると、静まり返っている。いつもの早朝の我が家だった。
真仁は…?どこ…?寝ている?もし、激怒していたら。一体どう言い訳をしよう。冷や汗が出て、心臓がおかしな鼓動を打ち始めた。
そーっと寝室のドアを開けると、いつも通り真仁が寝ていた。が、私の気配に気づいたのか真仁が目覚め、ゆっくりと起き上がる。
「あの…ごめんなさい!!」
「……あれ、怜香?今、帰ったの?」
寝ぼけ眼の真仁が、いつもどおりの穏やかな口調で話す。
「…ごめんなさい。昨日、梨美がお店で酔ってどうにもならなくなってしまって…とても帰れる状態じゃなかったから近くのビジネスホテルに連れていって寝かせて、そこのソファでひと息ついてたら私も寝てしまったみたいで…。連絡もしないで、本当にごめん…」
「そうだったのか。梨美ちゃん大丈夫か?あぁ…眠い、まだ6時?僕はもう少し寝るから、じゃあ…」
「うん、ごめんね、おやすみ…」
いつもどおりの真仁。寝室を後にすると、ほっと安堵した。
よくよく考えてみると、よっぽどのことでは怒らない寛大な真仁が一度の朝帰りで激怒するはずはない。先ほどまでの私は完全に混乱していた。
言い訳に、梨美の名前を出してしまった。昨日の私は梨美といた時から相当酔っていたみたいだし、梨美にも謝っておかないと…。
スマートフォンを取り出そうとスカートのポケットに手を入れると、1枚のメモが入っていることに気づく。
そこには線の細いきれいな字で、携帯電話の連絡先とメールアドレス、
そして“冬木”という文字が記されていた…。
おそるおそるドアを開き自宅に入ると、静まり返っている。いつもの早朝の我が家だった。
真仁は…?どこ…?寝ている?もし、激怒していたら。一体どう言い訳をしよう。冷や汗が出て、心臓がおかしな鼓動を打ち始めた。
そーっと寝室のドアを開けると、いつも通り真仁が寝ていた。が、私の気配に気づいたのか真仁が目覚め、ゆっくりと起き上がる。
「あの…ごめんなさい!!」
「……あれ、怜香?今、帰ったの?」
寝ぼけ眼の真仁が、いつもどおりの穏やかな口調で話す。
「…ごめんなさい。昨日、梨美がお店で酔ってどうにもならなくなってしまって…とても帰れる状態じゃなかったから近くのビジネスホテルに連れていって寝かせて、そこのソファでひと息ついてたら私も寝てしまったみたいで…。連絡もしないで、本当にごめん…」
「そうだったのか。梨美ちゃん大丈夫か?あぁ…眠い、まだ6時?僕はもう少し寝るから、じゃあ…」
「うん、ごめんね、おやすみ…」
いつもどおりの真仁。寝室を後にすると、ほっと安堵した。
よくよく考えてみると、よっぽどのことでは怒らない寛大な真仁が一度の朝帰りで激怒するはずはない。先ほどまでの私は完全に混乱していた。
言い訳に、梨美の名前を出してしまった。昨日の私は梨美といた時から相当酔っていたみたいだし、梨美にも謝っておかないと…。
スマートフォンを取り出そうとスカートのポケットに手を入れると、1枚のメモが入っていることに気づく。
そこには線の細いきれいな字で、携帯電話の連絡先とメールアドレス、
そして“冬木”という文字が記されていた…。