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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第1章 淫欲に導かれた少女の頃
大学を卒業してすぐ、23才で両親に言われるがままお見合い結婚をした私の実家は、それなりに厳しい家だった。
父は日本文学専門の大学教授、母は良家の長女に生まれ、箱入り娘として育てられ学校を卒業後すぐに父とお見合い結婚をし、ずっと主婦をしている。そんな絵に描いたような生真面目な両親は、当たり前のようにひとり娘の私に対し、道を踏み外さないよう、いいお嫁さんになれるよう様々な決まりごとを言いつけた。
高校を卒業するまで、門限は夜8時。派手な服装も禁止されていて、少しでも露出のあるような、胸が開いたトップスやひざ上15センチのミニスカートはダメだ、と言われていた。
しかし、父と母は約束さえ守っていればとても良い両親で、私を愛し、大事に育ててくれた。そんな両親に大して私は特に反抗することもなく、ごく普通の生真面目な娘として生活していた。
学校は、中学・高校・大学と、母が通っていた伝統的な女子校に進学した。そのため私は男性との接点をほとんどもたなかった。
大学生になると、門限などの決まりは多少甘くなったものの、男の人とのつきあいについてはやはり目を光らせていた。
外泊はほとんど許されず、「男の人とおつきあいするなら、かならずお父さんとお母さんに紹介してからにするように」と言われていた。半ば諦めではないが、うちの両親はそういうもの、と私は思っていて、それで両親が満足するなら、と、悲しませたくなかったから、20才を超えても私は約束を守っていた。