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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第1章 淫欲に導かれた少女の頃
そんな私の性の目覚めは、8才のとき、父の部屋に忍び込んでアダルト雑誌を見たことがきっかけだった。
そこにはヘアヌードのグラビアモデルの女性がたくさん載っていて、母親以外の女性の裸を初めて見たのもそのときだった。
丸くて大きな胸と、中心部についている乳首、開きかけた脚は自分や母のものとはまるで違う、と思った。
エッチなこと、いやらしいことをすると、大人の女の人はこんなふうになってしまうのか。
まだ快感の「か」の字も知らない幼い子どもだった私は、セックスがどういうものかがわからず、想像することすらできなかった。
その後、小学校6年生のとき、大人びたクラスの友達から見せてもらったティーン向けのマンガ雑誌で、セックスとは男の人のオチンチンを自分のあそこに入れる、ということを知った。
自分のあそこはオシッコをするためだけのものではなく、クリトリスという陰核がついていて、そこはすごく敏感であり、快楽を感じられる場所だということがわかった。それを知ったとき、私はパンティを脱ぎ、意を決して自らの陰部を開き、クリトリスの存在を確認してみた。
小さい頃、「ここは大事な場所なのだから、いじったりして遊んではいけません」と母から言われたことがずっと頭に残っていた私にとって、自分の身体であるにもかかわらず陰部という場所は、まったく未知、未開の場所だった。両手で襞を開いて押さえ、雑誌で解説されていたクリトリスがあるとされるあたりを覗きこんでも、いまいちよくわからない。
そこで鏡を持ってきて、まだ毛の生えそろっていないあそこを写してみると、膣の上のあたりに、うっすらピンク色をした丸みを帯びたものがついているように見えた。
しかしそれがクリトリスなのかどうかはよくわからない。勇気をだして、中指でそこに触れてみた。
すると、なんだかくすぐったいだけで、雑誌に書いてあるような「気持ちいい」とはちがうな、と思った。
もしかしたら、これは自分ひとりでおこなってもだめなのかもしれない。
自分ではない他人の手、「男の人」の手でしてもらわなければ、気持よくはならないのかもしれない。
そのようなことが一瞬頭をよぎった。しかし男性に触れられるということがどういうことなのか、まだわかっていなかった私には、やはりそれ以上の行為を想像することはできなかった。