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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第5章 青黒い部屋 淫蕩の血
何を話したらいいのかわからなくなって、カクテルと一緒に出されたナッツとドライフルーツをつまんで口に運ぶ。最後にドライフルーツを食べたのはいつだろう、とても久しぶりだ。オレンジ色のフルーツはアプリコットだろうか。そういえばはじめてお酒を飲みだした21、2才の頃は、アプリコットのカクテルがすごく好きで、飲む機会があったらかならず飲んでいたな…。

その時、入り口のドアが開いた。外の湿った暑い空気が店内に入り込み、扉が閉まると同時に店内のひんやりとした空気にかき消される。
入ってきたのは、黒いジャケットを羽織った男性、冬木だった。
冬木の姿が視界に入った途端、身体が硬直し、思考が止まる。

「いらっしゃいませ。…冬木さん!こちらへどうぞ。」
皆瀬さんが彼をカウンターの席へ通し、私の横の席へ腰掛ける。
「ウイスキーを、水割りでお願いできるかな。」
「はい、いつものブラックラベルですよね、少々お待ちください。あ、こちらは怜香さんが持ってきてくれたんですよ。」

チョコレートの箱をテーブルに置くと、皆瀬さんはカウンターの隅でお酒を作る。沈黙が流れる。BGMを奏でるピアノの音色だけが今この場の空気をつなぎとめているかのようで、正体不明の焦燥と気まずさが私の中で加速する。
おかしい…私、何でこんなに焦ってるんだろう?心がざわざわして、身動きまで取れなくなる。落ち着かなくて身体が汗ばみ、さらに落ち着かなさに拍車をかける。

私は、意識している?何を?横にいるこの男を…?まさか、初恋の少女じゃあるまいし。私、32歳だよ?今さらそんなの、あり得ない。しかも、私にあんなことをしてきた男だ…。怒り、二度と会わないようにしたっておかしくない。…それなのに、この落ち着きのなさは?焦りと緊張は、一体何なのだろう…
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