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淫欲の果てに。人妻・怜香32歳の記録
第5章 青黒い部屋 淫蕩の血
「怜香。怜香は、オナニーをしたことはあるか?」
「……」

低く落ち着いた声で問われるものの、身も心も動揺していてうまく答えられない。
あてがわれたままの電マから逃れようと身体をよじるものの、絡みついた縄はゆるむどころか、さらにきつく身体を締めつけてくる。

「最後に1人でしたのは、いつだ?」
「今日の…朝、です」
「今朝?どうして?」
「急に身体が、変になって」
「身体が変に?一体、何を考えていた?」
「ふっ…う、あっぁ…」
「え?」
「あぁぁあ!」

クリトリスの下側の、中へつながる入り口に機械の頭をグッと押し当てられ、ゾクッとした大きな快感の一波に奥深くまで貫かれる。 なぜ貴方は、私が反応する部分を知っているの?
問いかけに答えないと、天国と地獄を行き来するようなこの押し問答は終わらないことに気づく。

「冬木、様を…冬木様の、愛撫を…」
「俺の、愛撫?」
「ああああ!!」

さらに強く機械を当てられ、巨大な波が、また撃ち抜く。
冬木様。
真っ白になりかけた頭から、自然に出た言葉。

「あぁあ…やめ、て…」

懇願する声が、虚しく響く。無慈悲に振動し続ける機械の角度を少しずつ変えられ、探られる。そのたびに、ズクンとした波が性器から身体中に伝わり、飛び跳ねるように身体をうねらせてしまう。
布越しの刺激だけで、こんなになってしまうなんて。性器から愛液が一気に流れ出て、パンティの中で飽和状態になっているのがわかる…。

もともと私は、機械の刺激は好きではない。何度か試してみたものの振動が強すぎる気がして、気持ちいいとは思えずすぐにやめてしまった。
機械は、気持ちよくないはず。それなのに、今は。機械の刺激で、狂いそうなほど身体をよじらせている…。
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